中途採用候補者

Paris2005-08-18

最近、中途採用者のインタビューが続いている。
大体、採用の可否は、話し始めて数分の内に結論がでる。私は、ビジネスの場での自分のビジョンが明確に持っている人とそうではない人の差を、合否の決め手の一つにしているのだが、その差は歴然としている。それは年齢に拠らない。
「自分のビジョンを描ける」ということは、「現実の自分」の客観的に分析する能力があり、こうありたい「理想の自分」をあり、さらにその差を認識する力があるということだ。若い候補者でも、そのような認識や能力があるということは、若くてもそんな能力を獲得できるということなのだろう。
実際、キャリアを着実に積み上げるには、学歴や(パッと見の)職歴よりも、自分のビジョンを描ける能力が重要だと思う。実際に今日会った方は、高校を卒業してから自分の志向と現実のスキルとを分析しながら、着実にキャリアを積み上げてきていた。この会社で、自分のどういう能力で貢献でき、自分のキャリアにとっても今回の転職がどういう位置付けにあるのかが明快だった。
子を持つ親の立場で、こういった視点で他人の子(候補者)を見ていると、どうわが子をサポートすればこうなれるのかを、考えてしまう。一方で、(日本で一番偏差値の高い大学を卒業+αの)高学歴者が多いこの会社に入ってみて、学歴が直接的にビジネス遂行能力に連動しないことを改めて認識している。(一般的にみな「頭がいい」ことは間違いない。が、)一般的に学歴というものが有利に働いても不利にはならないことは間違いない。でも、高学歴者を追い抜く能力は、偏差値の高い学校では、会得できないのだろう。それに「高学歴」には、相当投資しなければならない。
さて、うちの子達には、何をしてあげよう。しかも費用対効果を考えて。